メリークリスマス! クロノワールド 中山です。
今回は私が個人的にアナログ腕時計に興味を持ったきっかけをご紹介したいとおもいます。
殆どの男の子がそうであるように、子供の頃からメカ(?)あの〜螺子で物を組み立てたり、そういった感じの玩具が好きで組み立てたりばらしたりを繰り返すような子供でした。
母が大切にしていたネジ巻き式の目覚まし時計を分解したがいいが、組み立てがままならずしかられた事もありました。そんな普通の子供でしたが、腕時計を初めて持ったのは小学校の5年位だったと思います。
初めての腕時計は、液晶デジタル式のクォーツ製で確かSANYO(何故か時計メーカーでは無いサンヨー)だったと思います。
当時は、クォーツしかもデジタルが全盛で、アラーム付きクロノグラフ付きだったと記憶しています。未だ小学生でしたので、それでもストップウォッチを操作したりして楽しんだのを覚えています。
始めてアナログ時計の虜になったのは忘れもしないセイコーのクロノグラフです。
航空券を入れる紙の封筒にSEIKOが世界初で出したクォーツ製のアナログ、クロノグラフの広告が印刷してあり、毎晩毎晩見つめていたの覚えています。
当時はカナダのバンクーバーに引越をして数年目でとても手に入れることは出来ません。
又、定価もおよそ3万円でしたので、子供にはとても高価な物でした。
そんな訳で、印刷された広告を見るだけで諦めていたわけです。
子供心にも何故そんなにこの時計に惹かれたのかはわかりませんが、クロノグラフの針が示す単位が突き詰めれば限りなく小さな単位を示し、又、長時間を計測出来る機能に無限大の宇宙のような奥の深さを感じられるような気がしました。
当時はそこまで考えが及んでなかったと思いますが、時間を計るということは我々の暮らす宇宙の天体の動き、天文学が凝縮された行為ですので、そんな所が人々を時計に轢きつける一つの魅力なのではないでしょうか。
数ヶ月が経ち、相変わらずSEIKOの広告を毎日眺める日が続きましたが
(小さい広告でしたので何をそんなに見つめていたのでしょうか…)
父親が日本へ行く所用があり、普段は物をねだる事も無い私でしたが(本当です…)
このときばかりは父親に頼み込みました。
父親は見つかったらと言うことで2つ返事でオーケーしてくれました。
待ちに待った父親が帰った来た日にはSEIKOの箱を受け取りました。
広告のクロノグラフとはチョッと違うモデルでしたが本当に嬉しいプレゼントでした。
時計の正式名称はSEIKO SPEEDMASTER。
後に聞いた話では定価3万の物を新宿辺りの量販店で1万円一寸で購入してくれたとの事でした。
本当に贅沢なプレゼントでしたが今でも現役で動き続けてくれています。
当時は1984か1985年だったと思いますのでもう25年は動き続けてくれていることになります。
現物の写真です。
元々はステンレスのブレスレット仕様ですがいまは古いNATOストラップがついてます。
NATOストラップも何かちがいますね。
お気づきの方はかなりの通です。これは旧尾錠の物です。
結構綺麗に見えますがミネラル・ガラスの風防ですので角度によってはかなりのキズがついてます。
最近は殆ど使用していませんが大切な宝物です。
時は未だに正確に刻んでくれますがクロノグラフの秒針のリセットがうまくいかなくなってきています。
クォーツですので修理が難しいのですが、結構、思いいれのある時計ですので、そのままにしておくか
修理するかは悩む所です。
それでは皆様良いクリスマスをお過ごし下さい。
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