始めましてクロノワールドの中山です。始めてのブログで筆不精な私としては非常に不安ですがとりあえずの第一歩です。不定期になりますが出来るだけ長く続けて行きたいと考えておりますので、どうぞお付き合い下さい。



私は幼少の頃より時計が好きでしたが、その頃は腕時計と言えば日本製のデジタル時計が幅を利かせていた時代でした。始めての腕時計は液晶デジタルの物で小学生5年生(チョッと遅い?)の頃だったと記憶しています。私の時計暦に関しましては後日改めて話したいと思います。今回は時計、時計ストラップ販売を始めるきっかけとなったNATOストラップとの出会いを紹介させて頂きたいと思います。



始めてのNATOストラップとの出会いは、私がヴィンテージ腕時計に興味を持ち始めた1990年代末の頃でした。偶然、購入した‘60年代のレマニア社英軍ワン・ボタン・クロノグラフ(Lemania British Issue One Button Chronograph)についてきた物がNATO軍ストラップでした。色はグレーでスティッチの入ったもので(今考えるとG10の正規の物ではありませんでした)装着感の良さに感動したのを今でもはっきりと覚えています。元々、私はステンレス製のブレスレットとレザー・ベルトしか装着経験が無く、スポーツをしたときなどちょっと汗をかいたときのベタツキ感、そう、なんかブレスレットの一部が腕に貼り付いた様なあの感じです。たまにブレスレットを外して手首周りを右手で擦ってやったりしていましたが、そんな事も日常の一部、当たり前の事だと思っていました。



lemania *現品ではありませんが同じ同一モデルの時計です(ストラップはNATO軍正規ストラップ)



NATO軍ストラップの様なナイロン製のストラップは先ず腕に密着して装着してもナイロン素材自体に若干の収縮性があるので不快感が無く、むしろ手首にピタッと密着させる事により腕時計が腕と一体化して腕時計自体が軽くなったように感じます。



又、汗ばむようなスポーツをしていてもナイロン素材が汗を吸収そして外側から吐き出して乾いてくれるので非常に快適でした。ストラップも汗臭くなるでは、と心配する声が聞こえてきそうですがこれもストラップを水洗いしてやれば良いのです。もちろんストラップは若干早く痛みますがそれはレザー等を通常に使用するのと同じ事。ストラップは車のタイヤと同じ消耗パーツですのでこれは避けられません。



とにかく私はこのナイロン製のNATO軍ストラップの虜になりました。そうなると換えのストラップを入手しておきたくなります。当時、私はカナダに在住していましたので町の時計屋を探しましたが何処も取り扱いがない。時計を購入した店(通販で購入)でも既に在庫なし。ネットと長距離電話で探しまくりましたが当時 NATOストラップは本当に知る人ぞ知るような存在でなかなか見つかりませんでした。当時は時計用の掲示板なども殆ど存在していませんでしたので本当に見つからずやっと正規の英国製のNATOストラップにめぐり合えるまでに3〜4ヶ月は掛かりましたでしょうか?その時は本当にうれしかったものです。



安定したサプライが見つかるとこのストラップの良さを他の人に知ってもらいたくて時計関連の通販を始めました。正に現在の私達 クロノワールドがあるのはNATOストラップのお陰と言っても過言ではありません。日本でもNATOストラップを探してみましたが知名度は低く極一部の人達のみが知る存在だったようです。又、一部のショップ等では極少数本をかなり高額で販売されていたと聞いています。



そんなわけで日本の皆様へも2000年より某オークションで販売したのがスタートしたのが今に繋がっている訳です。



NATOストラップといえばロレックス サブマリナー(Rolex Submariner)が定番と言えるほどの組み合わせですがそんな高額の時計にそんな廃価な?!と傍目から見る方もいるようです。でも初代ジェームス・ボンドのショーン・コネリー(James Bond, Sean Connery)もサブマリナーにNATOのボンドストラップを合わせタキシード姿で登場するシーンもあります。日本風に言えばそんな粋な組み合わせで決めすぎずにチョッと外す事も紳士?の嗜みでもあるわけです。

goldfinger* 映画ゴールド・フィンガーでジェームス・ボンド(ショーン・コネリー)がロレックス・サブマリナー6538(?)を確認(ブレベット・リュウズ、ハメ殺しバネ棒)RAF仕様の18mm?の物を使用。



ナイロン系のストラップには更にもう一つの大きな特典が。元々ミリタリー計の時計は通常の時計のバネ棒の部分がハメ殺しになっていて取り外せません。そこでNATOストラップの様な手法が取られたわけです。NATOストラップも他のUSタイプのナイロン・ストラップもバネ棒使用の時計に安全にご使用頂けます。ストラップ、ベルトの交換で一番めんどうなのがバネ棒をその都度、外したり装着したりする事。急いでやると大切な時計にキズをつけてしまう事も…。その点、次にご紹介するストラップは一度、装着してしまえば次回からはバネ棒を外さなくても(一部の時計を除く、バネ棒とケースの間が極端に狭い場合等)他の色に、他のストラップに僅か20秒程で交換可能!シーンと気分にあわせて簡単にコーディネイトが楽しめます。



今ではNATOストラップのバリエーションも増え、他のナイロンストラップも充実してきます。それではご紹介。



NATO軍G10正規ストラップ:元祖オリジナル。小穴の処理等はやや粗い仕上げですがそれでもナイロン素材の硬さは絶妙。やっぱり正規でなくてはというファンが世界中にいます。他のナイロンストラップの比較の基準です。MOD(英国国防省)に収めているコントラクターから納品されています。



NATO軍G10正規ストラップはコチラから



NATOタイプ ストラップ:レプリカですがかなり前からありお手ごろな価格で人気商品。ソリッド・カラー(ブラック、グレーなどの単色)は正規より若干固めのナイロン素材。ストライプは(ボンドなど)は正規よりかなり軟らかめナイロン素材。肌あたりの良さからコチラを好む方も多いです。



NATOタイプ ストラップ はコチラから



MARATAC MIL-NATO ストラップ:NATO系では一番最新。光沢のあるナイロン素材にステッチング補強も施してあります。丈夫さではこれが一番?バランスのとれたNATOです。



MARATAC MIL-NATO ストラップ はコチラから



MARATAC ZULU ストラップ:ナイロン系ではこれが一番丈夫です。ダイバーズにはこれの右に出る物はありません。(ラバーと同格か?)とにかくハードに使われる方に。



MARATAC ZULU ストラップ はコチラから



MARATAC MIL−US ストラップ:米軍仕様のストラップのオーバー・スペック版。抜群のコスト・パフォーマンス。シンプル・イズ・ベスト?な選択。



MARATAC MIL−US ストラップ はコチラから



US ストラップ:いまは無きStocker&Yale社の倉庫に眠っていた物を殆ど買い取りました。色はオリーブのみ。ミリタリー感満開です。



US ストラップ はコチラから





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